借り上げ社宅の転貸借契約とは?仕組み・メリット・注意点を徹底解説

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借り上げ社宅の転貸借契約とは?仕組み・メリット・注意点を徹底解説

借り上げ社宅を運用している企業様は、代行会社に契約や事務手続きを委託されていることが多いですが、その契約方式には大きく2つのパターンがあります。

1. 企業様とオーナー様で賃貸借契約を結び、代行会社は各種お手続きをサポートする「業務代行方式」
2. 代行会社がオーナー様と賃貸借契約を結び、企業様へ転貸する「転貸借方式」

本記事では、「2.転貸借方式」に焦点をあて、その仕組みやメリット、注意点を整理してご紹介します。

 ─ 目次 ─ 
(1)社宅代行会社との契約パターン
(2)転貸借契約するメリット
 ─1.一括管理のしやすさ
 ─2.契約条件の調整の柔軟性
 ─3.入退去のスピード感
(3)転貸借契約で気をつけたい点
 ─1. 交渉する相手が増える
 ─2. 費用が高くなる傾向
 ─3. コストと利便性のバランス
(4)もし転貸借契約をやめたくなったら?
(5)企業様が選ぶ際の視点
まとめ|無理なく選ぶ社宅運用のポイント

 

() 社宅代行会社との契約パターン

借り上げ社宅の契約方式は次のとおりです。

1. 業務代行方式

企業様がオーナー様と直接契約を結び、代行会社は契約・更新・精算など各種お手続きのサポートを行います。
契約の当事者は「オーナー様」と「企業様」のみで、企業様から見て貸主は「オーナー様」です。

2. 転貸借方式

まず代行会社がオーナー様と契約し、その後貸主として企業様へ転貸します。
この場合、企業様にとっての貸主は代行会社となり、契約や手続きがすべて代行会社に一本化されます。

これにより、同じ借り上げ社宅でも「契約の相手」「費用の発生条件」などに違いが生じるのです。

()転貸借契約するメリット

複数物件を利用しても契約相手はすべて代行会社。その強みは大まかに次の3点です。

1.一括管理のしやすさ

何かあった際の連絡先を代行会社1本にまとめられる上、契約条件や精算ルールを統一でき、管理業務の平準化につながります

特にインボイス支払調書の観点から見ても、オーナー様ごとの事業者番号を調べたり、オーナー様ごとに調書作成を行わなくて済むようになるため、管理の負担は格段に減ります。

2.契約条件の調整の柔軟性

法人契約向けの特約(例:解約予告期間の短縮など)が設けやすく、条件調整がスムーズに行いやすいです。

3.入退去のスピード感

急な転勤・異動でも代行会社が貸主として迅速に対応でき、オーナー様との個別調整に時間を取られにくいです。

こうした点から、転貸借契約は「手続きを簡素化する」だけでなく、企業様の実情に合わせて柔軟に運用できる仕組みといえます

()転貸借契約で気をつけたい点

一方で、転貸借方式には次のような注意点があります。

1. 交渉する相手が増える

代行会社が貸主でもすべての条件を企業様の希望どおりに交渉できるわけではなく、基本的に調整できるのは期間の短縮/延長や、料金交渉に限られます。

下記に関してはオーナー様(大元の貸主)のご判断によるので、希望条件によっては「代行会社」「オーナー様」どちらにも交渉を行わなければなりません。

オーナー様の判断による契約条件

  • 禁煙/喫煙ペット飼育などお部屋への汚損・破損に繋がる事項
  • 楽器演奏深夜早朝の洗濯機使用など、近隣住民に影響が出る事項
  • 敷地内駐車場・駐輪場の利用、ゴミ出しルールなど、共有部分に関する事項

2. 費用が高くなる傾向

通常より賃料が高めに設定されたり、敷金名義変更手数料などの名目で追加費用が発生する場合があります。
また、通常の業務代行と比べると代行手数料が高いケースが多いです。

3. コストと利便性のバランス

業務は楽になる反面、金銭面でのコストが増える可能性があるため、定期的&長期的なコストシミュレーションが欠かせません。削減された業務量代行手数料のバランスが妥当か精査しましょう。

()もし転貸借契約をやめたくなったら?

転貸借契約をやめる場合は一度解約を行い、「オーナー様」と「企業様」で新たに契約を結び直す必要があります

しかし解約や再契約の際にはオーナー様(または管理会社)から手数料を請求されることも多く、切り替えのハードルは高いのが現状です。

 

()企業様が選ぶ際の視点

代行会社に業務委託する際、転貸借契約での依頼が適しているかどうかは、企業様の優先事項によって異なります。基準は大きく分けて2つです。

  • 費用コストを抑えるなら「業務代行方式」
  • 業務負担を減らしたいなら「転貸借方式」

まずは実際の管理料や物件数を基にシミュレーションを行い、抱えている問題点を洗い出しましょう。
自社にとって最適な方式を見極めることが重要です。

 

まとめ無理なく選ぶ社宅運用のポイント

選択のポイントは「コストを優先するのか」「業務効率を優先するのか」に尽きます。
「費用がかかってもいいから、楽に管理したい!」という方針であれば転貸借契約が向いているといえるでしょう。

メリットと注意点に留意し、最適な運用方式をお選びください。

管理運用で困ったときは……

プレニーズでは借り上げ社宅の管理運用についてのお問い合せを受け付けております。

  • 転貸借契約のメリット/デメリットをもっと知りたい
  • 自分の会社は「業務代行」「転貸借」どっち向きか意見を聞きたい
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